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四季のランニングエッセイ 山西哲郎

これから毎月、「四季のランニングエッセイ」と題して書かせてもらいます。読んでもらい、何か、読後感想や互いの触れ合いの言葉あれば、お聞かせください。
 
6月は再生のランニング
 緑の大地を走る。朝のランナーは緑の自然が甦った季節ほど新鮮で幸せを感じることは他の季にはありません。
冬の寒さ厳しいとき、モーニングランが中心である僕は風を避け、それでいてあの太陽の日差しを浴びたくて走るコース探しを懸命に求める。しかし、夜明けが早く、緑風吹く今、走り始めのゆっくり走から、いつの間にか変化に富んだ起伏地に足が進み、次第にスピードすら上げてみたくなるではありませんか。
それは僕の体の内なる自然と周りの外なる自然が互いに対話し、このような走りをつくってくれるからでしょう。「寒いのだからゆっくり体を暖めたほうがいいよ」と、葉の枯れ落ちた木々や雑草もない土が教えてくれた冬から、花が咲き、若葉が草木を飾れば、「元気なエネルギーをもらいます」と僕の体が応えるのです。
老いた者にとっても、年一度は青春の走りが甦る時。芝地で素足なれば、指は開き、土踏まずも柔らかさを一杯に感じて、心地よい足となって子どもの走りに戻って走ってしまう。
しばらくは、道路を離れ、大会も休みにして、まずは、自分の身体をより野生の自然に戻して元気な夏を迎えたし。
 早朝の空気の中で私をわくわくとした気持ちにさせるのは、私のなかの自然であるに違いない―高木仁三郎
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